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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
僕の父親は貿易会社の社長で、母親は専業主婦だった。
家になかなか帰ってこない父親は仕事が忙しいものだと思っていた。
だから僕は子供の頃から母親と過ごす時間が多かった。
ある日の夜、父親が久しぶりに帰ってきたと思ったら母親はヒステリックに叫び、夫婦喧嘩をしていた。
その様子を僕は扉の隙間から覗き見をしていた。
喧嘩の内容は、父親が浮気をしているとの事だった。
仕事に行くフリをして愛人のところに行っていたのだ。
お金だけはあるし、公にされたくない父親は大金を母親に振り込み、この話を揉み消した。
それから母親は精神状態が悪くなり、家には家政婦が来るようになった。
専属の医者を雇ったのも、この時期だった。