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幼馴染の重すぎる愛
第10章 ten
次の日、大学に行く為に朝起きると琉生はまだ隣で寝ていた。
たまには私が朝ごはんを作ろう。
そう思ってベッドから出ようとした時、琉生に腕を掴まれた。
「ごめん、起こしちゃった…?」
「ううん、大丈夫。どこ行くの?」
「朝ごはん作ろうと思って。できたら呼ぶからまだ寝てていいよ?」
「僕が作るから愛結はソファでテレビでも見てて」
どうして琉生は何もやらせてくれないんだろう。
もしかして、私の作るご飯は美味しくないのかも…
私って何もできない役立たずなんだ…
自分の不甲斐なさに、知らぬ間に涙が溢れ出していた。