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かくれんぼ
第3章 回想 里織
「それじゃあダメだよ。」
 里織ちゃんの決死の覚悟をあっさり粉砕した涼音ちゃんは背伸びをして耳元でなにやらボショボショと囁く。
どんな入れ知恵をされたのか。
 楽しみにしていると膝丈のスカートの裾を持つと一気に腰まで持ち上げる。
 現れる白とピンクの縞模様の逆三角形の布地。
 男子永遠の憧れ。
 垂涎の的。
 パンチラ。
 「タヌキさん。里織のオッパイ大きくして。」
 同じお願いでも破壊力が違う。
 一瞬で大量の血液が海綿体に集結しスエットズボンの下で愚息がムクムクと起き出す。
 「ヒィッ。」
 里織ちゃんが息を飲む。
 無理もない。
 今まで人畜無害のタヌキだと思っていたのが実は獰猛な肉食獣を股間に飼った雄だと気付いてしまったのだ。
 愚かにも自身の身体を餌にそれを挑発したのだ。
 女としての防衛本能が働き両腕でバストを隠してしまう。
 残念。
 スカートがずり落ち逆さ富士の絶景を覆ってしまう。
 勃起の原因は除かれたが勃起自体は一向に収まらない。
 恐怖8割好奇心2割といった視線が大きくテントを張る股間に釘付けになる。
 蛇に睨まれた蛙。
 金縛りにあったみたいに動けないのをいい事にして俺はズボンとトランクスを一緒に引き下ろし下半身裸になる。
 「!」
 里織ちゃんの目がこれ以上ない程に見開かれ固唾を飲む音が響く。
 小学生中学年にもなると男の裸見るなんて父親か兄弟以外ではそうそうない。
 ましてフル勃起したチンポなんて見る機会などそれ程あるわけがない。
 父親が娘を前にチンポ固くしてたらそれこそ大問題だ。
 「タヌキさんのチンポ、凄いでしょ?」
 まるで自分の玩具を自慢するみたいに鼻高々に言う涼音ちゃんに反射的にコクリと頷く。
 「パパよりおっきい。」
 このパパというのが実父の事であるのを心こら祈る。
 「触ってみて。」
 静かに囁きながら里織ちゃんの手首を握り小さな手を巨大な肉棒に導く。
 友達を悪魔の贄に差し出すなんて。
 涼音ちゃん、恐ろしい娘。
 掌が一瞬チンポに触れる。
 赤く焼けた鉄板に触ったみたいに手を逃がそうとするが涼音ちゃんがそれを許さない。
 「どう?タヌキさんのチンポ。」
 ドクドクと脈打つ肉棒を握り思考が止まった里織ちゃんの耳に魔女の囁き。
 「かたい。」
 思わず零れた言葉に涼音ちゃんは笑みを浮かべる。
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