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教師から性暴力 「明日の来ない」女子生徒の後悔と現実
第1章 放課後に一人残されて性被害
本件は、性暴力を受けたと主張する原告が、中学時代に奪われた尊厳の返還を求める事案である。

【原告】
栗原千恵美さん(19)
・大学1年生
中学時代は競泳のスポーツ特待生として水泳部に所属。

「私の人生は中学時代に歪んだ形で形成されました。それは中学校の3年間におよぶ教師の性暴力が原因でした」

中学時代の栗原千恵美さんが所属していた女子水泳部。
加害教師に肩を抱かれた卒業アルバムに千恵美さんは満面の笑顔で写る。



次城県水浦市の一室で、千恵美さんは静かに語る。

20××年、水浦市の私立中学校に入学。
1年生の1学期の通知表では「積極的かつ周囲にも配慮する」性格だと評されている。

しかし入学して間もなく、千恵美さんは通知表を書いた担任で、女子水泳部の顧問でもあった男性教師Aに毎日のように放課後に残されるようになった。
監督室など人目のない場所が選ばれ、勉強や生活指導は一切ない。
その代わり、Aは「お前には気の緩みがある」と言い、千恵美さんを精神的に追い込んでいった。
そして、試合用の競泳水着を特注で注文するとして監督室で千恵美さんを全裸にし、身体を触るようになり、肌荒れをしていれば軟膏を塗り、傷があれば舐めるといった行為もあったという。

「嫌がると、『スポーツ特待生が監督の指導を拒否すると自主退学してもらう』とか『俺が徹底的に鍛えて進路も面倒見てやる』と夜10時頃まで全裸で開脚させられたまま写真を撮られたり、性器を無理やり広げさせられていた。
精神的に衰弱させて抵抗できないように仕向けていたのでしょう。
当時は学校や周囲の大人に相談しましたが、両親は高度な成績を収めるために真剣に観察するために触っているのだと思ったようで『熱心な先生だし、下手に逆らうと試合に出れなくなる』と。
学年主任も『結果の出せない特待生にしないためにも心を鬼にして指導しているのだろう』と取り合ってくれず、誰も助けてくれませんでした」

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