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私たちは、女同士でエッチする
第17章 ラナと紗耶香 2
 そのラナが、紗耶香のすぐそばに迫っていた、彼女の安全を考えてメネリア人の生活圏から100キロ以上も離れた場所にアーシェは連れてきたのだが、彼女もハグレの存在までは予想しておらず、異世界人の紗耶香に至っては何の警戒もしていなかったのである。

「これが抗生物質、痛み止め、化膿止め、解熱剤、解毒剤。こっちが塗り薬ね。あとは・・・」

「あ、ありがとうアーシェ、でももういいから・・・」

 どうしても心配なアーシェと違い、これから始める武者修行に意気揚々としていた紗耶香はもう、聞く耳を持たない。

「これがヘルプアラームね、何かあったら必ず、これを鳴らしてね?」

「ああ、ありがとうアーシェ。それでは私はいくよ」

「本当に気を付けてね?三ヶ月経ったら迎えに来るから!!」

 まだ不安はあったものの、紗耶香の態度にそれ以上、何も言えなくなってしまったアーシェは沙織の元へと帰って行った。

「・・・さてと」

 “行くか!!”と、それを見送ると紗耶香は用意してきた荷物一式を持って、宿営地となる場所を確保すべく、そばの台地へと向かって歩き出した。

 まずは夜までにテントを張り、夕食を作らねばならない。

 すべて自分でやらなくてはならない状況下で、グズグズしている時間はなかった。
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