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私たちは、女同士でエッチする
第35章 希望とセーニャ・4
 最初にエルフを見た時、希望も渚も思わず“キレイなヒトだな”と感心してしまっていた、顔は整っていてエレガントで力強い美人系な面持ちをしている。

 その双眸は深い群青色をしていて風に棚引く長いプラチナブロンドは彼女達に良く映えていた。

 年の頃は希望から見て自分よりも2、3歳は上だろうか身長は少しばかり高くて肌はやや黄味の強い小麦色、ただし着ている物は少し変わっていて1人は緑色のフリル付きの短いドレスのような服、もう1人は青色のそれである。

 一方で。

 セーニャ達もまた、希望達に見惚れていた、可愛らしい左右対称な容に黒糖蜜を垂らしたような艶のある黒髪と、まるで黒曜石のように奥に静かに光を湛える澄んだ瞳。

 ちょうど黄色と桃色とを混ぜて薄めたような滑らかな肌にまだツルペタでこじんまりとしているモノの光沢のある肢体等、どれを取っても不思議な魅力に溢れていて、それはセーニャ達をしてある種の(もっと言ってしまえば“性的な”)好奇心を疼かせるのに充分ないやらしさを秘めていたのだ。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

 “あなたたちは誰?”と希望は最初に日本語で尋ねた後で、“Who are you people?”とすかさず英語で問い直した。

「英語が話せるの?」

「少しだけだけどね・・・」

 動揺しつつも何とか必死に自身を律して毅然とした態度でそう続ける希望の姿に、始めは“可愛らしいな”とか“単なる異国の少女だろう”と高をくくっていたセーニャ達は思わず襟を正す事とした、体はまだまだ未熟であるモノのそれでも咄嗟の身のこなしや構え、雰囲気等は訓練を受けている存在のそれだ、油断は出来ないと判断する。
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