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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第6章 【渦巻く愛憎と独占欲に囚われても…】





ググッと奥に当ててくる。
「ほら、ココに当たらないと俺、イケないの」と私の顔を覗き込んでくるのだ。




「勝手なことしてごめん、でも同じ気持ちだから……俺は十和子とじゃなきゃ射精したくない、これから先もずっと、信じて?お願い、十和子だけだから」




黙ったままの私が怒っているのかと勘違いして言葉を畳み掛けてくる。
黙っているんじゃなくて、驚いているの。
声も出ないほどにね。
やっぱり私の全てを知ってくれているのは亨さんだった。
それが一番嬉しい。




「じゃ、たっぷり出して……私だけの亨さんの精子、頂戴」




「凄い子宮下がってきてる……イクよ?俺の膝に手をついてお尻上げてくれる?それ以外は動かないで」




お仕置きするつもりが結局私が指示されている。
腰を支えられ下からの鬼ピストンに呆気なくイかされた。




「あぁっ……あっあっ…イクっ…イクっ…」




「あぁ……出るよ?十和子のオマンコに全部出すよ?あぁっ……イク…っ」




射精する瞬間は身体を引き寄せられ奥まで挿入った状態で抱き締め合い互いに痙攣した。
息を整えるので精一杯。
快楽の上をいく幸福感。
目が合えば自然と重なる唇はなかなか離れない。




「十和子……愛してる」




「私も、愛してます、亨さん」




どんなに伝えても抱えきれないほど溢れてくる。
微笑んでキスして震えながら抜いた。
垂れ落ちる精液を拭き取りお姫様抱っこで浴室へと向かう。
隅々まで綺麗に洗われて髪も乾かしてくれる。




本当によく出来た夫だと思います。
こんな私を陶酔させ、転がすのが上手い。




「あの、甘やかし過ぎです、亨さん」




「違う違う、俺がしたいだけだよ」




そういうところ、なんですけど。
何もかも至れり尽くせりで手持ち無沙汰なんです、私。




「十和子が幸せそうに隣で笑ってくれてたら俺も幸せなんだよ、もっと頑張ろうって気持ちになるし、どんどん好きが更新されてくよ」




同じ食事をしてまた同じベッドに入る。
当たり前のように人生を共有して朝を迎えるの。
日が昇ればまた、違う誰かと会っているかも知れないのに、亨さんは全てを知った上でこんなに愛を与えてくれる。
甘えちゃいけないことくらいわかっています。
ここで図に乗ってはいけないことも。






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