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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第9章 【交錯する愛をあなただけに…】







後日、また有紗から連絡が来ました。
お友達を連れて来て良いかと聞かれ、珍しいなと思いましたが娘のお願いなのでOKを出しました。
大学で出来たお友達かしら。
女のコだと聞かされていたので身構えることもなく指定された時間に待っていたら。




「え……?」




どういうこと?
玄関先まで出迎えに行くと、有紗が連れて来たお友達というのはどう見ても大学のお友達ではなく、隣人の、中岸さんの奥さまでした。
バツが悪そうな顔で娘の隣に立っています。




「有紗、今度は何を企んでるの?」




「ん〜別に?仲良くなっただけ」




腕まで絡めちゃって「ねー?」なんて言ってる。
寧ろ、奥さまは被害者のような気がしてならない。
娘が上手く口車に乗せて此処まで連れて来られたんじゃないかしら。




「わ〜良い匂い、もしかしてクッキー焼いてくれてたの?」




「あ、うん、お友達だって言うから…」




「そう、お友達だよ?ママもでしょ?共通のお友達だね?」




どうしたらそんな屈託のない笑顔になれるのかしら。
何も考えてない訳ない。
日曜の昼間に女3人。
歪なトライアングルが完成してしまいました。
有紗を除いては居心地が悪い2人です。




前回、私たちの諸事を見事に見られてしまったわけで。
まさか、有紗の方から近付いていたなんて。
しかも、その諸事をしていたソファーに案内します。




中岸さんは?なんて聞けません。
家に居るんでしょう?
何て言って出て来たのかしら。
その辺はどうとでも誤魔化せるか。
近過ぎて、此処に入るところ見られてたらどう説明する?




「理恵ちゃんさぁ、先生してるから勉強も教えてくれてすぐ意気投合したの」




もうすでに名前呼び。
ここで知る、下のお名前。
娘が世話になり「すみません」と頭を下げる時ほど逃げたい気持ちでいっぱい。
わざとやってるとしか思えないけど、有紗には弱い私です。
もう一人娘というよりかは、同士……みたいな。




「同じ大学なんです、私も卒業したところで」




奥さまのようやく喋った第一声から驚かせられる。
有紗の大学のOBだったんですね。




「え、でも……娘の大学は美容関係ですけど」









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