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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第5章 【溺れる覚悟はありますか…】





「コラ、見過ぎ、嫉妬するよ?」




「え、あ、ごめんなさい」




楽しそうに話してる一颯くんを見過ぎていたみたい。
隣に座る亨さんが頬をツンツンしてきた。
さっきのさっきまであの顔を歪ませて繋がってたんだと思うと顔が火照る。
全てお見通しの眼差しで指を絡めてくる。
一颯くんが見ている前なのに。




「それと一颯、十和子を壊して良いのは俺だけだから」




息子に平気でマウントを取る亨さんに痺れてしまう私はどうしようもない。
全部聞かれてた、知られてたってわかっちゃったね。




「壊す寸前でやめたんだよ、今日は」




「他の日でもダメだから」




「でも…っ」




「十和子は俺のだから」




隣で見てて凄い圧を感じた。
真剣な亨さんの目。
簡単に一颯くんを黙らせてしまう。




「わからないなら見ていくか?これからお仕置きするんだ、十和子がどんな風に乱れてイクか見てても良いぞ」




えっ!?見せるの!?
ギュッと握られた手。
私に拒否権などないってわかっているけど。
見せなきゃいけないものなの!?
お願い、見たくないでしょ?
断るよね?
また怒り狂っちゃうよ!?
それこそ私の身が保たない。




「…………見る」




思わず顔を上げた。
アイコンタクトしても聞かないフリだ。
もう一度言うが、3Pは何度かしたことがある。
でも今日はいつもと絶対違う。
声のトーンでわかる。
執拗なお仕置きセックスだってこと。
初めて見せる、ぐちゃぐちゃになる私だ。




「片付けは後で俺がやるから、寝室に行こうか」




「…………はい」




離してくれない手が私を引っ張っていく。
それについてくる一颯くん。
静かにドアを閉めて、間接照明だけの寝室に大人が3人。




ドレッサーの椅子に一颯くんは座った。
ベッドに腰掛けた亨さんが「おいで」と私を呼ぶ。
ゆっくり前に立つと、外したネクタイで両手を縛られた。




「悪いけどキツめに縛るよ?逃げられたらダメだから」




あぁ、いつもより激しめってことだ。
舐めるように私を見る視線にゾクゾクする。
引き出しから出したアイマスクを着けられて早くも視界を遮られた。








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