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エリートサラリーマンの転落
第5章 告白その4:転落のきっかけ
ところがです。入社15年目も4月、あり得ないことに遭遇し、私の人生の歯車が狂い始めました。そう、定期健康診断なんです。
当時、私が所属していた部署は会社の診療所と同じフロアにありました。
「明日の午前10時から11時まで、女子の健康診断のため、このトイレは女子トイレとします」
検尿のため、そんな貼り紙がありましたが、翌日、私はそんなことなどすっかり忘れてトイレの個室に入っていました。
「あら、あなたも?」
「ええ、そうよ」
外が急に騒がしくなり、3つある個室のうち、私の入っているものを除いた2つに、ドアがバンと開き、スカートをたくし上げ、下着を下ろす衣擦れの音に続き、「シャー」とか「ジョボジョボ」という音が聞こえてきました。それが間断なく続きます。
腕時計を見ると午前10時を過ぎていました。まずいなあ……そう思っても、検尿が始まってしまい、個室を出るに出れません。
結果的に私はそこに閉じ込められた格好になりましたが、へへへ、ラッキーでした。
音も立てずに便器に座り、目を閉じて耳をすます。そうすると、聞こえてきます、色々な音が。衣擦れとシャーとかジョボジョボという音、隣の様子が頭に浮かびます。そして、漂ってくるコロンの香り。
壁の下の僅かな隙間から覗きたくなりましたが、物音を立てられませんから、じっと我慢です。
当時、私が所属していた部署は会社の診療所と同じフロアにありました。
「明日の午前10時から11時まで、女子の健康診断のため、このトイレは女子トイレとします」
検尿のため、そんな貼り紙がありましたが、翌日、私はそんなことなどすっかり忘れてトイレの個室に入っていました。
「あら、あなたも?」
「ええ、そうよ」
外が急に騒がしくなり、3つある個室のうち、私の入っているものを除いた2つに、ドアがバンと開き、スカートをたくし上げ、下着を下ろす衣擦れの音に続き、「シャー」とか「ジョボジョボ」という音が聞こえてきました。それが間断なく続きます。
腕時計を見ると午前10時を過ぎていました。まずいなあ……そう思っても、検尿が始まってしまい、個室を出るに出れません。
結果的に私はそこに閉じ込められた格好になりましたが、へへへ、ラッキーでした。
音も立てずに便器に座り、目を閉じて耳をすます。そうすると、聞こえてきます、色々な音が。衣擦れとシャーとかジョボジョボという音、隣の様子が頭に浮かびます。そして、漂ってくるコロンの香り。
壁の下の僅かな隙間から覗きたくなりましたが、物音を立てられませんから、じっと我慢です。