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千年の恋
第3章 救いの手
=雅紀=

スミレは一見、その名にふさわしい可憐な顔立ちだったが、内に秘めた強さが滲み出る美しい女だった。

大学在学中に両親を事故で失い、夜の街で働きながら学費を稼いでいた。

クラブで彼女に出会って、鬱屈した現実の壁を突き破る、エネルギッシュで前向きな性格にほれ込み、すぐに男女の仲に持ち込んだ。

努力家の彼女のために学費を援助し、所有するマンションのひと部屋をあてがい、週に2回ほどその部屋に出向いて彼女を抱いた。



突然、姪の黎佳を引き取ったと言ったのは大学を卒業し出版社で勤め始めた頃だ。

スミレは時々、度を越えた前向きさと他人に褒められたいという気持ちの強さから、向こう見ずな行動をとることがあった。

若いにもかかわらず唯一の親類として小さい子供を勢いで引き取ったのはその性格の現れだ。


彼女の父親ほどの年齢の私は、彼女の尻拭いは当然自分がするものだと思い、入学式に参加したのを機に黎佳の世話を助けた。

そのうちスミレは自分では小学生の世話は無理だと思ったのか、次第にこちら任せになるようになった。
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