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千年の恋
第4章 孤高の帝王
=黎佳=

おじさまには詩織さんという奥さんがいて、前の奥さんとの間に生まれた樹さんという一人息子もいた。

けれどもおじさまは二人の話をしようとすると、全く関係ない冗談を言ったり、くすぐり攻撃を仕掛けてきたりして話を逸らすのが常だった。


今思えば、家族関係があまり良くなかったのだろう。

ピアニストでもある詩織さんはコンサートツアーが多く家にいないことがほとんどで、前妻の息子である樹さんともそりが合わなかったと聞く。



多くを経験した今は分かる。雅紀おじさまの周りは、その豊かな財産や地位や名誉に目がくらんで寄ってくる人々ばかりだった。

両親を早く亡くして大学を卒業するための経済的な後ろ盾が必要だったスミレちゃんも、そのひとりだったのだ。
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