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第1章 土井社長　～　神戸国際投資顧問会社の秘密

　由紀は、土井に軽く会釈を返してから西島の方に歩み寄り、ソファーの脇で膝をついて両手を前に揃え、深くお辞儀をした。

　「西島様、初めてご挨拶させていただきます。二宮由紀と申します。今後ともよろしくお願いいたします。」

　「こちらこそ、よろしくお願いします。今日は、土井社長から初めての話をたくさん聞いたので、少し気持ちが落ち着かないんですが、折角の機会ですから、二宮さんからも、その・・・オフィスメイドのことで、もう少しお話しを伺いたいんですよ。よかったら隣に座りませんか。」　とソファーに手招きすると、由紀は、優しい表情で西島を見上げて言った。

　「西島様。社長も少しリラックスされてはと申しておりました。上着とネクタイをお取りになりませんか。私、肩や腰をお揉みしながら、お話しさせていただきます。」