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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第4章 オフィスメイド 二宮 由紀
【第2話】
(姉妹編「芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕」のアナザー・ストーリー)
初秋の頃、御影の高級住宅街に佇む神戸国際投資顧問会社の玄関先では、金木犀が枝々に濃黄色の花を付け、甘い芳香を放つ。
その中を、出資8家の一つ、青山家の当主が30年も乗り続ける、白のベンツ560SELが、静かに滑り込んできた。今や、レトロな感じさえする、すらりとした直線的なシルエットを見せる車の後部座席から、青山が降り立った。そして、社員の二宮由紀の出迎えを受けて、アールヌーボーの幾何学模様のタイルが美しい玄関を入っていった。清楚な白シャツと紺のタイトスカートの制服姿で、たおやかに腰を揺らしながら廊下を先に歩く由紀の後姿は、妖艶な色気を醸し出した。