この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第4章 オフィスメイド 二宮 由紀
奥座敷の雪見障子の外には、狭いながらも四季が感じられる坪庭がある。枯山水の石組みに、大振りの松と、小振りに仕立てられた梅、山もみじ、沈丁花、ドウダンツツジなどが配され、初秋には、庭隅のツワブキが黄色い花をつけている。
その坪庭の片側に突き出す形で風呂場が設けられ、ヒノキの湯船に浸かると、坪庭に視線が通るよう、低い位置に横長の窓が取り付けられている。青山は、足元がふらつく由紀を支えて湯船に入り、2人並んで、坪庭の風情にひたっていたが、やがて、由紀を抱き寄せ、自分の腰の上に横座りさせて、片手を乳房に沿わせた。由紀は、頭を青山の肩に載せ、唇を求めた。静かな時間が流れた。
風呂から出ると、青山はバスローブだけをまとい、納戸の仙台箪笥の鍵を開けて、パッキングポーチを一つ取り出してきた。そして、由紀の目の前で開けると、鎖紐のついた赤い革の首輪を手にした。由紀は、青山の意図を察し、裸のまま正座して背筋を伸ばし、身じろぎせずに、首輪を巻かれた。二人とも、無言のままだった。