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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂

「肝に銘じます。仰りたいことは、例えば、後継ぎの子ができないので、やはり・・・、などと言い出さない、ということですよね。さっきも言いましたけど、私はそれには拘っていません。幸い、家の方は弟に男の子もいますし、会社の方は、今の時代ですから、優秀な社員に経営を任せてもいいんです。それとか、親戚うちで、彼女の素性のことなどを言われても、私が守り通すということですよね。」
「私などが差し出がましく申し上げなくても、よくご理解いただいているので、安心しました。近々に、彼女の気持ちを確かめるおつもりなんでしょう。吉報をお待ちしていますよ。」 土井は、笑顔でそう言った後、一瞬、迷うような表情を見せたが、さらに言葉を続けた。
「今、彼女の素性をと仰いましたが、確かに、彼女は婚外子で、母子家庭で育ちました。そのお母さんも高校生の頃に亡くなり、身寄りがいません。彼女が入社した時に、久松さんはじめご当主の皆さんには、そういったことや、伊集院さんのご紹介、とだけお伝えしてありますが、実は、父親は、伊集院さんの弟さんでしてね。いわゆる<不倫>の末のことでして。認知はしたんですが、その後、弟さんは脳疾患で、長くリハビリを続けている状態なんです。それで、伊集院さんが、影で経済的な支援も続けたんです。」 そこまで話すと、土井は、きっぱりとした口調で言った。
「私などが差し出がましく申し上げなくても、よくご理解いただいているので、安心しました。近々に、彼女の気持ちを確かめるおつもりなんでしょう。吉報をお待ちしていますよ。」 土井は、笑顔でそう言った後、一瞬、迷うような表情を見せたが、さらに言葉を続けた。
「今、彼女の素性をと仰いましたが、確かに、彼女は婚外子で、母子家庭で育ちました。そのお母さんも高校生の頃に亡くなり、身寄りがいません。彼女が入社した時に、久松さんはじめご当主の皆さんには、そういったことや、伊集院さんのご紹介、とだけお伝えしてありますが、実は、父親は、伊集院さんの弟さんでしてね。いわゆる<不倫>の末のことでして。認知はしたんですが、その後、弟さんは脳疾患で、長くリハビリを続けている状態なんです。それで、伊集院さんが、影で経済的な支援も続けたんです。」 そこまで話すと、土井は、きっぱりとした口調で言った。

