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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂

2日後の夕刻、関口美穂は、社長の土井から、<フランクフルトの投資銀行に指示した米国国債売却の報告書類>を、久松に手渡すように言われ、神戸港を見渡すホテルのスイートルームのドア前で、ベルボタンを押した。美穂は、小柄の上に、童顔で、髪をポニーテールにまとめているため、少女の雰囲気を漂わせながらも、清楚な白シャツと紺のミニタイトスカートの制服は、豊かな胸やヒップラインを包み込んで、張り詰んでいる。
スイートルームは、公私の区別に潔癖な久松が、家の資産の運用管理や、会社とは直接関係しない知り合いからの投資や事業の相談などのために、会社とは別に、プライベートオフィスとして長期契約している。小さい4人掛けのテーブルと、一人掛けソファーが2つ置かれたリビングスペースを挟んで、重厚なデスクと書棚が目立つ小さなスタディールームと、セミダブルサイズのベッドルームが配置されている。

