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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第6章 オフィスメイド 吉村 麻衣
翌朝、麻衣は、御影石の門柱にはめ込まれた「神戸国際投資顧問会社」の真鍮プレートを、緊張した面持ちで見つめた後、深呼吸してから玄関に入った。二宮由紀が、優しく微笑みながら出迎えた。そして、土井や、事務室に居合せた社員に丁寧に挨拶した後、由紀の指導で、事務業務を始めた。1週間ほどが経っても、麻衣は、以前に土井が会った時と同じように、小声で控え目な様子のままではあったが、事務業務は、丁寧にこなしていった。
土井が、由紀を呼んで、麻衣の様子を尋ねると、「地味で、おとなしい印象ですが、周囲にも馴染んで、事務業務も安心して任せられます。オフィスメイドのことも、私から、何度かに分けて、詳しくお話ししました。もちろん、まだ不安には思っているようですが、<ご当主の皆様も、わきまえて、優しく接してくれるから>と言うと、少しは安心したようです。それから、彼女、以前からずっと、低容量ピルの避妊を続けていますので、いつからでも大丈夫と思います。それにしても、社長、彼女、女の私から見ても、魅力的な素晴らしいプロポーションですね。」 と、土井に、いたずらっぽい笑顔をを向けた。