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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第1章 土井社長 ~ 神戸国際投資顧問会社の秘密
【第2話】
土井が、西島との面会を終えて執務室に戻ると、代々の社長が行きつけにしてきた大阪北新地のクラブ「ラ・シンセリテ」の綾子ママから電話があった。近々に直接会って相談したいことがあるとのことで、翌日の午後に、使い慣れた北新地の中の高級ホテルのスイートで会うことになった。このホテルでは、上客が北新地の女性と利用する時の配慮が行き届いており、フロアマネージャーに 「来客を先に部屋に通しておいてくれ。」 と頼んでおけば、目立つことなく部屋に入れる。
翌日、紺色サマーウールのパンツと淡青色のコットンシャツのカジュアルな姿で、土井がホテルのエントランスロビーに入ると、直ぐにフロアマネージャーが歩み寄り、カードキーを手渡された。そのまま高層階の部屋に入ると、窓際に佇んで外を眺めていた綾子ママが、少し腰をかがめて丁寧にお辞儀をした。淡い黄緑色のリネンコットンのノースリーブワンピースの肩に、ロングの髪のウェーブが絡んで、上品な色香を醸し出している。