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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第2章 オフィスメイド 神崎 愛実(めぐみ)
第2章 オフィスメイド 神崎 愛実(めぐみ)
【第1話】
暑い日が続く最中、神戸国際投資顧問会社の出資8家の一つ、伊集院家の当主から、土井のオフィスメイドの専用電話に連絡があった。伊集院家は、薩摩藩重役の家系で、明治期に、官営製鉄所から鋼材を民間に卸販売する代理店になったのを始まりとして、代々発展させてきた鋼材商社を、家業としている。
「土井さん。家内が一週間ほど友達同士で、北海道に避暑旅行に行くと言うんでね、この週末は、家政婦さんたちも休暇にしたんだ。それで、僕は食事のこともあるんで、昔から別荘代わりに使っている有馬温泉の旅館の<離れ>で過ごすんだけど、オフィスメイドに一緒して欲しいんだ。土曜日の昼過ぎに現地合流でお願いできないかな。」