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繋がり
第1章 想いのハジマリ


藍 中3
蒼 高1


「……藍?」
「あ、蒼…」

部屋で受験勉強をしていた私に蒼が紅茶を入れてきてくれた

「紅茶、いれてきた。母さんが持ってけって」
「あー、ありがと!」
「頑張ってるか?」
「うーん…まぁまぁ」

そんな他愛ない話をしていた

紅茶を飲もうと勉強机から立ち上がり伸びをする

「蒼、頭良いんだから、教えてよ」
「はぁ?もう忘れたよ」

もともと、名前で呼びあっていたから
友達みたいな感覚だった

「蒼と同じ高校受けるのに…」
「ま、なんとかなるよ。藍はできる子だから」

そういって私の頭をぽんぽんと叩く

あれ?

蒼ってこんな背大きかったっけ?
こんな大きな手してたっけ?

「ん?どした?」
「ううん、なんか…蒼ってやっぱり男の人なんだーって思った」
「…………」

蒼は少し驚いた顔をして
なにも言わず頭においていた手で私の髪を撫でた

ドキンと大きく胸がなった

いつもより少し熱を帯びた瞳が
私を捕らえていた

蒼?

胸の鼓動が速くなる

「あ、蒼?」
「………男、なんだよ?俺も」
「…え?」

少し真面目な顔で私の瞳を見つめる
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