この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
繋がり
第1章 想いのハジマリ
「お前、ずっとこの気持ちを持っとくつもりかよ?妹ちゃんにだって、いずれ男ができるかもしんないのに」
「……そうかもな」
わかってる。
そんなこと
でも、藍を妹としてなんて見れなかった
ずっと見ようとして誤魔化してきたけど
どうしても
藍を目で追ってて、気持ちが抑えられない
「男ができたら…どうしような」
「バカだな。蒼は」
「……よく言われる」
そう微笑むと龍樹がポツリと呟いた
「なんで、兄妹なんだろうな…」
なんで、か。
なんども、問いかけたけど
仕方ないことだと思ってきた
どうにもできないことだ。
出会った日には
藍に恋をした日には
藍を抱き締めた日には
もう
兄妹だったんだから