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繋がり
第2章 兄と妹
部屋で物音がする
ここの壁は薄いから何でも聞こえる
蒼がたてる、物音の一つ一つに意識がいく
「て、なんか変態みたい…」
そう呟いて私はベッドからおりて部屋を出る
すると
ちょうど部屋着に着替えた蒼が出てきた
「…あ」
「帰ってたんだ」
「うん…」
私がうなずくと蒼は前を歩き始める
いつも私より上にある頭が階段を降りるときは
下に見える
「……蒼…告白されたんだって?」
気がついたらそう口にしてて
私は言ってから少しだけ後悔した
「…ん?……あぁ…まぁな」
「もてるねー、彼女とかつくんないの?」
「……なんだよ?急に……作るつもりはないけど?」
「……ふぅん」
階段を下り終わり
私は蒼をぬかそうとすると私の腕を蒼がつかんだ
「きゃっ?!」
「なんで、そんなこときくわけ?」
「え?いや……気になったから…」
真剣な蒼に戸惑いながらそう答えると
蒼はため息をついた
「…お前は?彼氏とか、いねぇの?」
「…嫌味?」
「はは…どうだかな」
蒼は笑うと私の頭をポンポンとしてリビングに入る
私は撫でられた頭をさわる
いつぶりだろ…撫でられたの
「心臓、うるさ」
そう、呟いて私もリビングに入る