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横を向いて歩こう
第3章 ライフイズエキサイティング
出社したら朝一で松下を捕まえて謝ろうとしたのだが
探しているときほど居ないもので
10時の休憩で喫煙室に居るはずなのに居ない
「どしたの?」
廊下で紀子とすれ違う
「松下君探してて。」
紀子の言う通り屋上に上がるとヤツは一人で煙草を吹かしていた
なんでこんなところに!ロマンチスト?
あたしはまた噛みつきそうになったけど堪える
今日はちゃんと話したい
「そこのカッコいいお兄さ~ん!」
「は?知ってるし。」
相変わらず生意気だ
ま、そんなとこも好きなんだけど
「あたしまっつんのおかげで立ち直れたの!この通りもう何の未練もない。まっさらな人生歩んでる。だから、、。」
走って掛け上がってきたから息が切れる
「嘘ついてくれてありがとう!」
やっと言える
普段身近すぎて言えないけど
今なら言える
「外して悪かったよプロジェクト。」
松下は表情を変えずにあたしの方をまっすぐ見ている
「なんだそんなこと。あたしはラッキーだったよ。研修楽しかったし。」
「楽しい?相変わらず変わってるな。」
「だからまた研修あるとき振ってね。」
「やだ。」
「へ、どして?」
「お前居ないとさ、なんてゆーかその、やりづらいっつーか。」
「寂し?」
「寂しいとかじゃなくて。」
「あーん、可愛いまさきちゃん。」
あたしが松下の頭を撫でようとして避けられる
「やめろ。会社だぞ。」
「はいはい。でも良かったー。あたし離婚して後悔なんてないわ。フリーの今が一番幸せだもの。」
空を仰ぐ
そろそろデスクに戻らなきゃ
「先行ってるよ偏屈主任。」
「なんだそれ。」
踵を返すと山口が立っていた
「あ、」
もしかして会話聞かれてた?
「お疲れ様。休憩?」
「あ、ええ。」
そっけない返事をして場を後にする
仕事に戻ってからも落ち着かなかった
あたしはずっと旧姓のまま働いてきたから
あたしが結婚したことも離婚したことも他部署の人は知らないはず
もちろん山口さんも、、
でも今の会話聞いてたなら、、
本当のあたしを知っても変わらずにいてくれる?
バツイチでも、、引かない?
もう分からない
まだ何も起こってないのに
せめて何回かデートしてから打ち明けたかったのに
せっかく次に進めそうだったのに
探しているときほど居ないもので
10時の休憩で喫煙室に居るはずなのに居ない
「どしたの?」
廊下で紀子とすれ違う
「松下君探してて。」
紀子の言う通り屋上に上がるとヤツは一人で煙草を吹かしていた
なんでこんなところに!ロマンチスト?
あたしはまた噛みつきそうになったけど堪える
今日はちゃんと話したい
「そこのカッコいいお兄さ~ん!」
「は?知ってるし。」
相変わらず生意気だ
ま、そんなとこも好きなんだけど
「あたしまっつんのおかげで立ち直れたの!この通りもう何の未練もない。まっさらな人生歩んでる。だから、、。」
走って掛け上がってきたから息が切れる
「嘘ついてくれてありがとう!」
やっと言える
普段身近すぎて言えないけど
今なら言える
「外して悪かったよプロジェクト。」
松下は表情を変えずにあたしの方をまっすぐ見ている
「なんだそんなこと。あたしはラッキーだったよ。研修楽しかったし。」
「楽しい?相変わらず変わってるな。」
「だからまた研修あるとき振ってね。」
「やだ。」
「へ、どして?」
「お前居ないとさ、なんてゆーかその、やりづらいっつーか。」
「寂し?」
「寂しいとかじゃなくて。」
「あーん、可愛いまさきちゃん。」
あたしが松下の頭を撫でようとして避けられる
「やめろ。会社だぞ。」
「はいはい。でも良かったー。あたし離婚して後悔なんてないわ。フリーの今が一番幸せだもの。」
空を仰ぐ
そろそろデスクに戻らなきゃ
「先行ってるよ偏屈主任。」
「なんだそれ。」
踵を返すと山口が立っていた
「あ、」
もしかして会話聞かれてた?
「お疲れ様。休憩?」
「あ、ええ。」
そっけない返事をして場を後にする
仕事に戻ってからも落ち着かなかった
あたしはずっと旧姓のまま働いてきたから
あたしが結婚したことも離婚したことも他部署の人は知らないはず
もちろん山口さんも、、
でも今の会話聞いてたなら、、
本当のあたしを知っても変わらずにいてくれる?
バツイチでも、、引かない?
もう分からない
まだ何も起こってないのに
せめて何回かデートしてから打ち明けたかったのに
せっかく次に進めそうだったのに