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横を向いて歩こう
第4章 私たちそんなんじゃないから。
「酔ってて連絡先登録し忘れててさ。」

あの後山口健人から内線がかかってきて
さらっと食事に誘われて

先日個人的に番号を交換したのに何故って思っていたのだ


「記憶ないとか?」

「さすがに覚えてるよ。幸子ちゃんと話したこととか。俺のハイボール横取りしたとか。」

こじんまりとした小料理屋のカウンターの隅にに二人でポツンと座る

平日の夜は客もまばらだった
健人があたしを奥に座らせるのも女扱いされているようで気分が良い


気さくな彼のことが好きになり始めていた
一緒にいて楽しくて安心する
もはや過去なんてどうでもいい
このまま彼と一緒にいたい

でもあたしには十字架が

大根と牛の煮込みが運ばれてきて温かな良い匂いがした


「ずっと聞きたかったことがあってさ。」

ついに来たか
もう何でも打ち明けようと思った
それで嫌われるくらいならそれまでだ
大手を振って次に行けばいい

しかし彼の質問は別のことだった

「松下さんとは、、その、、良い仲ってゆーかそのさ、、。」

煮えきらずも気遣った聞き方
なんだ
まっつんのことなら何でも答えられるわ
寝たこと以外

「ああ、ただの同僚よ。」

あたしは味噌田楽を突っつきながらあっけらかんと良い放った
その潔さに自分でも感服する

松下は松下。
誠は誠。
で、今目の前にいる健人があたしの意中の人
逃すものか

雌としての本能が頭角を現していた
あたしは両足で健人の靴を挟む

ギリギリのアピールだった
これ以上したら痴女だわ

「でも、健ちゃんとは同僚から一歩前進できたらって思う。」

アピールは絶妙にじわじわとしてく
酔ってなんかないのにあたしの頬は店の暖かさで赤らんでいた

「肌、、きれいだね。」

健人はあたしを見ている

あたしも健ちゃんを見る



帰りは健人の車で送ってもらう

好きな人の助手席なんて、、いつぶりだろ

肝心の過去の話はしなかった
そんなのもはやどうでもよくて


「幸子ちゃん。俺、幸子ちゃんに会いたいなってずっと思ってて。研修終わってからも、会社で偶然会えないかなとかさ。」

健人が照れ臭そうに話し始める



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