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横を向いて歩こう
第6章 あなたがつけてくれなくても
「次幸子ちゃんの番だよ。」
「えー、話すことないよぉ。」
松下の兄と初体験を語り合うっていう
変なターンに巻き込まれていた
「あたしのはホントにふつうーの、」
「相手は?」
「短大の時。彼氏。」
「処女膜は破られたか。」
「全然痛くなかった。むしろ物足りなかったくらい。足こんな開くんだみたいな。」
お互いバツイチということもあり
あたしは親近感を抱いていた
「まさきとはどうなの?」
「どうって、」
「一回くらいはさ。」
「一回だけでしたよ。」
この人には嘘ついても仕方がない気がした
「ふぅん。」
聞いてきたくせに興味はなさそうだ
「お兄さんはもう恋しないんですか?」
「恋?いっぱいしてるよ。」
「まっつんに似てますね。」
「幸子ちゃんが嫁に来てくれればなぁ、こっそり襲う楽しみがあったのになー。」
「ははは。」
「彼氏いないの?」
あたしは黙ってしまった
まさに今悩んでいたことだった
そしてお酒の勢いほど怖いものはない
あたしはお兄さんの腕を掴む
「泊まってる所、近いんです。」
まっすぐ目を見ていった
会ったばかりとか同僚の兄とか
そんな理屈じゃなかった
あたしは今この人と、したい
「えー、話すことないよぉ。」
松下の兄と初体験を語り合うっていう
変なターンに巻き込まれていた
「あたしのはホントにふつうーの、」
「相手は?」
「短大の時。彼氏。」
「処女膜は破られたか。」
「全然痛くなかった。むしろ物足りなかったくらい。足こんな開くんだみたいな。」
お互いバツイチということもあり
あたしは親近感を抱いていた
「まさきとはどうなの?」
「どうって、」
「一回くらいはさ。」
「一回だけでしたよ。」
この人には嘘ついても仕方がない気がした
「ふぅん。」
聞いてきたくせに興味はなさそうだ
「お兄さんはもう恋しないんですか?」
「恋?いっぱいしてるよ。」
「まっつんに似てますね。」
「幸子ちゃんが嫁に来てくれればなぁ、こっそり襲う楽しみがあったのになー。」
「ははは。」
「彼氏いないの?」
あたしは黙ってしまった
まさに今悩んでいたことだった
そしてお酒の勢いほど怖いものはない
あたしはお兄さんの腕を掴む
「泊まってる所、近いんです。」
まっすぐ目を見ていった
会ったばかりとか同僚の兄とか
そんな理屈じゃなかった
あたしは今この人と、したい