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横を向いて歩こう
第8章 たかしとまさか
帰ると太一と松下がテレビゲームをしていた

松下はあたしを見るなり気まずそうな顔をする

どこまで意地張ってんだか


「冷蔵庫に焼き鳥あるよ。」

なんと気が利く弟

テーブルに座って砂肝をかじっていると
太一があたしたちの不穏な空気を察してか
出ていった

手持ち無沙汰な松下がゲームを止めて煙草を取り出そうとしたので
立ち上がって手を叩いた

「うちは禁煙よ!」

睨まれる
そんな強く叩いてないし

「何よ。」

あたしは強気だった
会社といいウチに来てまでといいもう我慢ならない

「兄貴には、、」

「へ?」

「兄貴には吸わせてんの?」

「なんで今お兄さんが出てくるのよ。」

つい声を荒げてしまう

「どうして駄目なのよ!女に生まれてきて好きな人とセックスして何がいけないって言うのよ!誰にも迷惑かけてないわ。」

言ってしまって赤くなる
いくら気心の知れた松下でもあたしの赤裸々っぷりに面食らった様子だ

「、、、本気なんだな。」

「そうよ。悪い?」


二人ともしばらく黙っていた

捲し立てたあたしは息が上がっていた

列車の走る音が聞こえる
時計は9時だった



「俺は、、兄貴から奪ったんだ。」

ソファに座って松下がつらつらと話し始める

「カミさんは元々兄貴と付き合ってたんだ。」

あたしは松下の顔を見る
お兄さんからも聞いたことない話だった

だから松下の話に出てこなかったのか

「お兄さんは、いつもまっつんの話してるよ。もっと会ってあげたら?」

「、、、会いたくないんだよ。」

「お兄さんは会いたいはずよ。」


あたしは松下の隣に座る

「お前にはわかんねーよ。」

普通逆じゃない?奪われた方が会いたくないって言うなら分かるけど

「そうね。わからない。だけど私情は持ち込まないで。やりづらいってあたしにみんな言ってくるの。あたしが原因じゃないのに。」

「、、、嫌なんだよ。お前と兄貴が、、。」

「意味不明だわ。あんたが嫌だろうとあたしは好きに恋愛するから。」

また白熱してきた
どうしてこの人には自由にものが言えるんだろ

「俺だってわかんねーよ。」

「へ?」

ふと、今朝健ちゃんに触られた頬っぺたと同じ場所に奴の手が触れる

駄目だ
一瞬で濡れたような気がした





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