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横を向いて歩こう
第2章 1人乗りの人生
それからというもの
あたしの男漁り活動は多忙を極めた
まずマッチングサイトで暴れるだけ暴れまわり
週末には街コンにも参加し
知り合った人と一週間で6人と会って
オカマっぽかったりオタクだったりバツイチ子持ちだったり
さすがに仕事帰りのデートは疲れたが
それでもあたしの気は収まらなかった
元夫に彼女が居る
あたし以外興味がない人だと思ってたのに
離婚してもどこかでキープしていた自分が情けない
仕事はというとミスが続いていた
そんなあたしを見かねた木村紀子があたしを食事に誘ってくれた
「ここのパスタ、最高でしょ?あたしも昼休み一人でよく来るのよ。」
彼女は入社以来、あたしの直属の上司で
今は部署が違うがたまにこうしてご飯に誘ってくれる
「あたしもさ、最近取引先から怒られちゃってさぁ。」
彼女もちょっと前に離婚し
今は女手一つで二人の子供を育てている
「お、美味しい!」
たらこのスパゲッティーはあたしの胃袋と病んだ心を満たした
「その顔、いいよ。ヨッシーは笑ってた方がいい。」
「あたし、笑ってなかったです?」
「うん、無理してる感じした。」
「分かってたんだ。」
「まあ、今はゆっくりしなよ。色々考えちゃうだろうけど。自由を楽しまないと。」
その自由が今は辛いのだ
「ノリさんは、楽しんでますか?」
紀子が食後の紅茶を上品に飲んでいる
今彼氏居るって噂だけど、さすがに聞けないや
「知ってた?バツイチってモテるんだよ。」
「あー、ネットに書いてあったけど全然根拠なくないですか?、、、あ、なるほど。」
紀子のニヤニヤした顔を見る
ノリさんは今現在モテてるのか
「あたしでさえ彼氏できたんだから、ヨッシーはもっと大丈夫よ。」
「やっぱ居たのか。どうやったら彼氏ってできるんですか?」
「そうねぇ、、。」
紀子が窓の外に目を向ける
あたしもつられて外を見た
スーツを着た長身の男性が歩いている
ふと紀子に気付いて彼はこちらに手を振った
「お知り合い、、ですか?」
「知らない?営業の三原くん。」
あたしの部署とは関わりがなかった
職場の人に目を向けるなんて考えても見ない
「今は小さな幸せを大事にすればいいよ。」
ノリさんの言葉があたしの頭上をすり抜ける
外を歩くその人が後に二番目の夫になろうとは知るよしもない
あたしの男漁り活動は多忙を極めた
まずマッチングサイトで暴れるだけ暴れまわり
週末には街コンにも参加し
知り合った人と一週間で6人と会って
オカマっぽかったりオタクだったりバツイチ子持ちだったり
さすがに仕事帰りのデートは疲れたが
それでもあたしの気は収まらなかった
元夫に彼女が居る
あたし以外興味がない人だと思ってたのに
離婚してもどこかでキープしていた自分が情けない
仕事はというとミスが続いていた
そんなあたしを見かねた木村紀子があたしを食事に誘ってくれた
「ここのパスタ、最高でしょ?あたしも昼休み一人でよく来るのよ。」
彼女は入社以来、あたしの直属の上司で
今は部署が違うがたまにこうしてご飯に誘ってくれる
「あたしもさ、最近取引先から怒られちゃってさぁ。」
彼女もちょっと前に離婚し
今は女手一つで二人の子供を育てている
「お、美味しい!」
たらこのスパゲッティーはあたしの胃袋と病んだ心を満たした
「その顔、いいよ。ヨッシーは笑ってた方がいい。」
「あたし、笑ってなかったです?」
「うん、無理してる感じした。」
「分かってたんだ。」
「まあ、今はゆっくりしなよ。色々考えちゃうだろうけど。自由を楽しまないと。」
その自由が今は辛いのだ
「ノリさんは、楽しんでますか?」
紀子が食後の紅茶を上品に飲んでいる
今彼氏居るって噂だけど、さすがに聞けないや
「知ってた?バツイチってモテるんだよ。」
「あー、ネットに書いてあったけど全然根拠なくないですか?、、、あ、なるほど。」
紀子のニヤニヤした顔を見る
ノリさんは今現在モテてるのか
「あたしでさえ彼氏できたんだから、ヨッシーはもっと大丈夫よ。」
「やっぱ居たのか。どうやったら彼氏ってできるんですか?」
「そうねぇ、、。」
紀子が窓の外に目を向ける
あたしもつられて外を見た
スーツを着た長身の男性が歩いている
ふと紀子に気付いて彼はこちらに手を振った
「お知り合い、、ですか?」
「知らない?営業の三原くん。」
あたしの部署とは関わりがなかった
職場の人に目を向けるなんて考えても見ない
「今は小さな幸せを大事にすればいいよ。」
ノリさんの言葉があたしの頭上をすり抜ける
外を歩くその人が後に二番目の夫になろうとは知るよしもない