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夢見る夢子
第2章 松岡尚子の体
やっぱり吉住くんと松岡さんはデキていたんだ…
その真相にガッカリしたが
それならばそれで
今のうちに松岡さんの体を借りて
吉住くんと気持ちいいことしちゃおうと
夢子はウキウキした。
「お邪魔します」
初めて訪ねる吉住くんの家庭に
夢子はドキドキしてキョロキョロと部屋を見渡した
「尚子なんだよぉ、
初めて部屋に来たみたいにソワソワしてるじゃん」
吉住くんは当然といったふうに
ゴロンとベッドに寝転んだ。
「尚子、何してんだよ、来いよ」
出来ることなら「夢子」とよんで欲しいけれど
姿は松岡さんなのだから仕方ない。
夢子はドキドキしながら
彼の隣に体を横たえた。
「今日のお前、何だか変だぞ」
そう言いながら吉住くんは
夢子に憑依されてるとも知らずに
松岡さんの体に覆い被さってきた。
彼の顔がどんどんと近づいてくる。
夢子は思わず「ダメ…」と顔を背けた。
「なんだよ!カマトトぶりやがって!
いつもみたいに激しくヤろうぜ」
そう言って吉住くんは
ブチゅ~っとハードにキスをしてきた。
体は松岡さんだけど、
これが夢子にとってのファーストキス…
思わず嬉しくて涙が出そうになる。
それだけで満足なのに
彼は当然のように唇を割り開いて
舌を差し込んできた。