この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢見る夢子
第4章 男の体
翌朝、ママはすこぶる機嫌が良かった。
いつもなら
「学校が休みの日ぐらい
朝食は自分で作りなさいよ!」と
ガミガミいうくせに
この日は「ふんふん♪」と鼻唄を歌いながら
朝早くから
美味しそうな匂いの朝食を用意してくれた。
「ママ、ご機嫌じゃん」
夢子がそう言うと
「そうよ、凄く良いことがあったもの」と
やけにニヤニヤしていた。
「おはよう…」
薄くなった頭髪をボサボサにしながら
パパもようやく目覚めて
ベッドから起き出してきた。
「あなたぁ~、おはよっ!」
ママはフライパンを片手に
パパのほっぺにキスをした。
「おいおい、危ないよ」
そう言いながらも
パパったら娘の私の視線を無視して
ママのヒップをナデナデした。
『あちゃ~っ!ちょっと薬が効きすぎたかしら』
何も娘の前で
ラブラブイチャイチャしなくてもいいじゃんと
思いながらも
幸せそうな二人を見て
夢子もとても幸せな気分になった。
お昼前に親友の大江真紀子から
『夢子、暇なら買い物に付き合ってよ』と
LINEが届いた
「いいよ、
じゃあ、お昼過ぎに渋谷で待ち合わせね」
そのように返信して
夢子は急いで朝食を平らげた。