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夢見る夢子
第4章 男の体

翌朝、ママはすこぶる機嫌が良かった。

いつもなら
「学校が休みの日ぐらい
朝食は自分で作りなさいよ!」と
ガミガミいうくせに
この日は「ふんふん♪」と鼻唄を歌いながら
朝早くから
美味しそうな匂いの朝食を用意してくれた。

「ママ、ご機嫌じゃん」

夢子がそう言うと
「そうよ、凄く良いことがあったもの」と
やけにニヤニヤしていた。

「おはよう…」

薄くなった頭髪をボサボサにしながら
パパもようやく目覚めて
ベッドから起き出してきた。

「あなたぁ~、おはよっ!」

ママはフライパンを片手に
パパのほっぺにキスをした。

「おいおい、危ないよ」

そう言いながらも
パパったら娘の私の視線を無視して
ママのヒップをナデナデした。

『あちゃ~っ!ちょっと薬が効きすぎたかしら』

何も娘の前で
ラブラブイチャイチャしなくてもいいじゃんと
思いながらも
幸せそうな二人を見て
夢子もとても幸せな気分になった。


お昼前に親友の大江真紀子から
『夢子、暇なら買い物に付き合ってよ』と
LINEが届いた

「いいよ、
じゃあ、お昼過ぎに渋谷で待ち合わせね」

そのように返信して
夢子は急いで朝食を平らげた。



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