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夢見る夢子
第4章 男の体
「やだ、先生ったら!
自分の教え子の顔ぐらい覚えていて欲しいわ」
真紀子は拗ねたように頬を膨らませる。
「ごめんごめん…
制服じゃないからわからなくて…」
二人が自分の教え子だと
わかった瞬間に授業の時のようにゴニョゴニョと
小さな声で何を言っているのかわからなくなった。
「先生、私たちの顔を覚えていなかった罰として
お昼をご馳走して欲しいなぁ」
間髪いれずに甘えるなんて
ホントに要領のいい子だわと
夢子は真紀子の言動に驚いた。
「ええ?!お昼ごはんを?」
谷本先生はこの後、何か用事があるのか
それを聞かなきゃ失礼よ
夢子は「先生、この後のご予定は?」と
先生の都合を聞いてみた。
「いえ…特にありませんが…」
それならばおおいに甘えさせて貰ってもいいわよね
「じゃあ、先生、行きましょ」
谷本先生は両脇から二人の女子生徒に腕を組まれて
真っ赤になりながらも素直に歩き出した。
谷本先生はフレンチや
イタリアンのランチを覚悟したが
女子高生が利用する店などたかが知れていた。
三人で入ったお店は
Mのマークで有名なハンバーガーショップだった。
「ここでいいんですか?」
少しホッとして微笑む笑顔に
夢子はちょっぴり『可愛い』と思った。