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夢見る夢子
第4章 男の体

店内はいつもどおりに
小さな子供連れの家族でごった返していたが
運良く三人は
店舗のコーナーの席に陣取ることが出来た。

二人の女子高生は食欲旺盛で
店舗で一番大きいハンバーガーを頬張った。

谷本先生と言えば少食なのか
定番のチーズバーガーをちびちびと噛った。

「食欲旺盛だねえ…
よかったら先生のポテトもどうぞ…」

その言葉を待っていたかのように
二人は我先にと先生のポテトに手を伸ばした。

「ところで先生…
さっきの書店で何の本を買おうとしてたの?」

真紀子に質問されて谷本先生は真っ赤になった。

まさか18禁のエロ雑誌を買おうとしてたなんて
口が裂けても言えなかった。

「もしかしてエロ本だったりしてぇ」

冗談半分で夢子は言ってみたが
どうやら図星だったようで
さらに先生の顔は真っ赤になった。

「そっか~、先生も男だもんね
ねえ、先生、彼女いるの?」

『そういうくだらない質問はするな!』と
一喝すればいいのに
先生はもっと真っ赤になって下を向いてしまった。

先生の反応で、
どうやら彼女がいないのが丸わかりだった。

「あら?先生、彼女いないの?」

真紀子は俄然、谷本先生に興味を持ち出したようだ

「じゃあさ、私たちが彼女になってあげようか?」

ちょ、ちょっと!『私たち』って何よ

夢子は谷本先生と遊ぶほど暇じゃないんだからと
どんどんと話を進める真紀子に憤慨した。

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