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夢見る夢子
第5章 母の友人絵美子

谷本先生の心の中に入ってからは
しばらく誰の心の中に入るのを躊躇った。

とりわけ男の体はこりごりだと思った。

支配するつもりが支配され
自分ではどうすることの出来ないジレンマに陥った。

かといって幽体離脱は時たま起こっていたが
夢子はどこにも飛ばずに
ただ自分の部屋の天井に浮かんで
はしたない格好で爆睡する自分の姿を
眺めるだけにした。


あの日以来、
谷本先生と真紀子はよろしくヤっているようで
つまらない社会科の授業で
クラスメートは相も変わらず
先生の授業そっちのけで
スマホに夢中になっているのに
真紀子だけはうっとりする眼差しで
教壇に立ってゴニョゴニョと喋る先生を
うっとりと見つめていた。

男と女ってわからないものね
とりわけ谷本先生が真紀子のグロテスクなアソコを
そんなに気に入ったなんて男というものが
ますますわからなくなった。

自分自身も真紀子同様に
アソコがグロテスクなのかと
自分の体に戻ってから
手鏡で思わずしっかりと見てしまった。

思いのほか
夢子のアソコは小振りで綺麗だったので
夢子はホッと胸を撫で下ろした。

それにしても
まだ処女だというのに
こんなにもいろんな経験をしていいのかしら?

初体験をするときには
とんでもない痴女になってしまうのではないかと
夢子は危惧した。


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