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I‘m yours forever
第1章 美月、傷つく
「お願い...焦らさないで...もう...挿れて....」
早く触れてほしい一心で最初から大股開きで待っていたのに中々触れて来ない黎一さんにもどかしくなった私は口を開いて懇願した。
「悪いが、まずお前の脳内を脅かしたゴキブリを完全に排除したい。分かってくれ。」
そう言って私の頬にキスを落とした彼の言葉に、私は一瞬?を浮かべたが、意味が分かった瞬間、私はクスッと吹き出してしまった。
「ん?何かおかしい事を言ったか?」
「あ、ご、ごめんなさい。一瞬ゴキブリって誰の事か分からなくなっちゃって...尾崎さんの事だったんですね。」
「美月、“さん”は要らない。お前を金の為に強姦しようとした犯罪者だ。名前もどうせ偽名だろう。虫ケラを人間扱いする必要が何処にある?」
「まあゲス野郎でしたけど、でも一応人間ですので....。」
「ああ、そうだな。だが奴は宝玉のように美しいお前を娼婦として売り付けようとした。ソイツに人としての品位や知能・知性が備わっていると思うか?」
「.....ま...まあ...1ミリも無いかと....。」
でも宝玉のように美しい....は褒め過ぎでは...?
そう思ったが、黎一さんの謎の気迫に押された私は、とりあえず言葉を呑んだ。