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I‘m yours forever
第2章 美月、奮闘する
「ち、違います!お付き合いしてた方は、お二人共、優しかったです。ただ私が普通のセックスに満足出来なくて...。」
過激なセックスを強いられていたのかと勘違いされそうになった私は、慌てて弁解する。
「結果、不満が募り、別れの原因になったのか。駄目な男共だな。」
「い、いえ!違います!私が悪いんです。嫌われるのが怖くて何も言えなかったんです。私の事を大切に抱いてくれていたのに、凄く失礼だなって思ったんです。我慢すれば全て解決する事だったのに、私がワガママだったから終わってしまって....。なので、全然駄目な男というわけではなくて、むしろ....」
むしろ素敵な人達でした。
そう続けようとしたが、心なしか黎一さんの表情が険しく見えてしまい、私は思わず口をつぐんだ。
「どうした?何故黙る?」
「いえ....その....黎一さん、不機嫌そうに見えたんですけど、理由が分からなくて....。」
「...........お前の気のせいだろう。」
そう言い放った彼の口調は尖っていた。
やはり気のせいではなかったらしい。
それだけは、私の鈍い頭でも分かった。
「すみません、何だかさっきから気分を悪くさせてしまって。」
「いや...お前が謝る事ではない。むしろ謝るのは私の方だ。過去の事をあれこれと詮索するべきではないな。申し訳なかった。」
「いえ、そんな...。トラウマとかのレベルでは無いので....。不快な思いはあまりしなかったです。」
「なら良かった。だがセックスに関わらず【我慢すれば良い】という考えに固執するのは危険だ。それで関係が破綻しているなら尚の事だ。言いたい事はハッキリ言いなさい。」
「は、はい....。そうします。凄く安心しました。ありがとうございます。」
そう私が褒めると、黎一さんは頬を緩めて微笑を浮かべた。