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I‘m yours forever
第3章 美月は何も知らない




瞬間、私は奈落の底に突き落とされた。
言い換えれば、死刑宣告を受けた囚人と同じだったのだ。一筋の光も無い暗黒の世界に引きずり込まれるのを感じた。





「駄目だ。」



私はその離婚届を破り捨てると、彼女を睨み据えた。




「ごめんなさい、本当にごめんなさい。」



震えながら、何度も美月は私に謝罪を述べる。幻聴でしかないが、忌々しい事に何度もそれが繰り返される事で、愛おしい彼女の声と共に、過去に付き合った女の謝罪する声も混ざり合って聞こえた。




「私はお前と離婚する気は無い。」



私がそう冷たく言い放つと、
美月は大粒の涙を零して、泣き出した。
次第に彼女の啜り泣きが号泣へと変わっていく。


泣く程、俺と居るのが嫌だと言うのか?


駄目だ。お前だけは駄目だ。


許さん。



微塵も哀れだとは思えず、怒りが募っていく一方だった。


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