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I‘m yours forever
第4章 美月は何も知らなかった 前編


「その...私自身、子供は出来ても出来なくてもどっちでもいいって感じで...。それよりも産休を取った後に、職場復帰出来るのかとか、そういう事の方が心配になっちゃって....。」


「たしかに生徒と接する機会が無くなるから、指導力に不安は出てくるわよね。」


「そうなんです。後、家庭と仕事との両立が出来るのかという問題もありますし...。」


「ああ...生徒と自分の子供、両方にきちんと自分は向き合えるのか。って事かしら?戻っても自分の居場所が無いんじゃないかって僻んたりするかもしれないのが嫌って事?」


「は、はい...。何だか私、出産に対してマイナスなイメージばっかり持ってしまって....。」


「....まぁね...気持ちは分かるよ。多分その不安は出産中も降りかかると思う。でもさ、子供を持つか持たないかって事を先延ばしにするのは駄目じゃない?妊娠にはタイムリミットがあるんだし。」


「そ、そうですよね....。」


「その件に関して日比谷教頭は、何て言ってんの?」


「黎一さ...ご、ごめんなさい。間違えてばっかで。」


「職場じゃないし黎一さんでいいよ(笑)で、何て言ってんの?」


「結婚前に一度、子供が欲しいって言ってたんです。でも今はどっちでもいいって言ってて....。」


「やだ彼、そんな事言ってたの?♡結構独占欲強いんじゃない?も〜〜♡やだぁ〜〜♡♡」


やだぁ〜と言葉では言いつつも三原先生の表情はデレデレであった。


「つ、強いです。強いですけど、お願いですから他人に言いふらさないで下さいね。多分、黎一さん気にしていると思うので。」


またしても唐突な乙女モードに入った彼女を前に私は、どう対応しようかと悩む反面、余計な事を口走ってしまった焦りで早口で酔っ払った彼女に両手で合わせてお願いする。


すると「はいはいはいはいはーーーい」と幼稚園児のように手を挙げる三原先生の姿に、本当に聞いているのかと、ますます私は不安を煽られた。


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