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I‘m yours forever
第4章 美月は何も知らなかった 前編
「いえ...その、私の希望で草津温泉になったんです。ハワイも私の希望でしたけど...。」
「え!?そうなの?てっきり日比谷教頭の希望かと思っちゃった。え、じゃあ旅館とかも美月ちゃんがここがいい!ってオネダリしたから奈良屋になったの?やっぱアンタやるじゃん⭐︎」
「いえ...その旅館は二人で決めたんです。草津温泉街と湯畑には絶対行きたいなって思ってたんですけど、それ以外は私、ノープランで...。お宿と立ち寄り湯を何処にするかは黎一さんが全部調べて下さって、その中で幾つかピックアップした物から選んだんです。ほ、本当ですからね!」
「はいはい、わかってますよ😏美月ちゃんが甘え上手なんじゃなくて、日比谷教頭が貴方の意見を尊重してくれるタイプだったと...そういう事でしょう?😏いいわねぇ...アタシもそういう彼氏が欲しい。温泉連れてってもらいたい😩」
そう言うと、三原先生はビールジョッキを掴んで一気に喉へ酒を流し込む。
オッサン顔負けの飲みっぷりだ。
「プハァ。そういえばさ、美月ちゃんって産休取ってないよね?」
そう言うと、ガンっと音を立ててビールジョッキを荒々しく置いた。
「取ってないですね。」
「何で取らないの?今後取る予定とか?」
「ひとまず今は子作りはいいかなって話に落ち着いちゃって....。」
「えーーー!!何で?!」
三原先生は大きく感嘆の声を上げる。
その顔にはほんのり赤みがさしていた。少々酔ってきたのだろう。