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ふぞろいのザクロたち
第7章 犯人探し

「ねえ、真佐子…
今日はとてもいい天気よ
散歩に行かない?」

恵美里は真佐子の部屋のドアの前に座り込んで
根気よく彼女に話しかけた。

いったい、どうしちゃったのよ!
親友の私にも話せないことなの?

真佐子に聞き出したいことは山ほどあった。

だけど恵美里は真佐子を追い詰めるのは
逆効果だと
そういった話をせずに
ひたすらカフェで向かい合って
ペチャクチャと無駄話をしているかのように
淡々と独り言のように喋り続けた。

- もう私の事は、ほっておいてよ! -

根気よく喋っているうちに
部屋の中から
ついに真佐子が喋り始めた。

「うん、ほっておくけどさあ、
私、やっぱりあんたがいないとダメなのよねえ
カフェに行ってもショッピングに行っても
あんたと二人でバカ笑いしないと
全然楽しくなくてさあ…」

- 嘘!恵美里は私の事を
鬱陶しいと思ってた癖に -

「全然!まったくその逆よぉ
あんたがいないと口喧嘩もできなくて
寂しくて仕方ないんだから」

- ほんとに?… -

「ほんとよ~
きっと今回の事もいつかカフェで
そう言えばそんなことがあったね~って
笑いあえる日が来ると思うなあ…」

- だといいけど…今回ばかりはどうかなあ…
いつか笑い話になるかなあ… -

真佐子の言葉に、また重苦しさが戻った。
いったい、何が真佐子を
ここまで苦しめているのだろうか?

考えを巡らせていると
ドアの隙間から一枚のメモが差し出された。
そこには見たこともないURLが書かれていた。




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