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第7章 犯人探し

「真佐子？これ、何？」

－ 恵美里のスマホ…
セキュリティがしっかりしているんなら
そこにアクセスしてみて… －

セキュリティが万全かはともかく
恵美里はメモのURLにアクセスしてみた。

『このサイトは安全ではありません
接続しますか？』

不安を駆り立てる文字が
スマホのディスプレイに現れた。

いいじゃない、接続してやるわ！

恵美里は『はい』を選択してタップした。

『あなたは18歳以上ですか？』

まだ17だけれど
四捨五入すれば20歳よ！
この警告画面も無視して
恵美里は『はい』をタップした。

たちまち画面に卑猥な画像が羅列された。

しかもモザイクなしの
裏モノばかりだった。

「なによ、私にエロい気分になれっていうの？」

－ もう少し下にスクロールして… －

真佐子の声が涙声になっていた。

いわれるまま恵美里はスクロールを試みた。

そして…

サムネイルのひとつに
見慣れた顔を発見した。

真佐子の顔がアップで写し出されていた。

「ちょ、ちょっと何よこれ！」

－ あのタレントのスカウトだと言ってた男…
あいつ、裏動画の製作者だったの －

「えっ？」

－ 私のすべてが丸見えなの！！
私もう胸を張って表を歩けない！！ －

一気に捲し立てると
真佐子は声を上げて泣き出した。