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ふぞろいのザクロたち
第1章 ミスコン

そうしてエステでボディケアをしてもらったが
水着コンテストは散々な結果に終わった。

それはそうだ。
このコンテストをきっかけに
グラビアアイドルを
目指そうとする女たちばかりなので
ウォーキングもポージングもバッチリだった。

親友が無理やり応募した恵美里などが
歯向かえる相手ではなかった。

書類選考はパスしたものの
本選では見るも無惨な結果だった。


「まったく!何よ、あの無様なステージは!」

一攫千金を狙っていた親友の真佐子は
控え室でプンプン怒っていた。

「だって…審査されるって初めてなんだから
仕方ないじゃない」

「全力を尽くして負けたんなら許すわ
でも、あれは酷いんじゃない?」

真佐子の言う「あれ」とは
審査員から「特技は?」と問われた時の事だ。

他の参加者は英会話を疲労したり
バレエを踊ったり
精一杯自分をアピールしていたのに対して
何もこれといった事の出来ないの恵美里は
ただモジモジするばかりだった。

「だって…ホントに何も出来ないんだもん
仕方ないじゃない」

その時、言い争っている2人の部屋を
コンコンとドアをノックする者がいた。

「誰かしら…?」

恵美里は京塚母子が
慰労に来てくれたのかと思ったが
ドアを開けてみると見知らぬ男が立っていた。


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