この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ふぞろいのザクロたち
第1章 ミスコン
「そんなことよりも…」
京塚浩は、その前の母親の発言に食らいついた。
「お袋、なんか勘違いしていないか?
僕と恵美里は今日出会ったばかりで
彼女でも何でもないんだからさ」
浩の言葉を受けて
恵美里も同じように
「そうなんです
私、別に浩さんとはお付き合いしている訳では…」
「じゃあ…付き合っちゃいなさい!
うん、それがいいわ、付き合いなさいな」
母親に背中を押してもらって
浩もその気になったのか
「恵美里…君さえ良ければ僕と…」
付き合って欲しいと浩が言う前に
「ごめんなさい…
私、恋愛とかはまだ…」
「きゃははは!
浩、あんた速攻でフラれちゃったわね」
浩の母親は手をバンバン叩いて大笑いした。
そして一通り笑い転げてから
「恵美里、この子ね女をモデルの素材としてしか
見ることが出来ないのよ
そんなこの子が
恵美里のヌードを見て勃起したんだから
あんた、すごくいい女よ
だから、水着コンテストは自信を持ちなさい」
だからあんたを
ピチピチのもっといい女に仕上げてやるから
浩の彼女とか関係なしに
あと一週間、ここへ通いなさいと
マダムは強引に恵美里をエステに誘った。
浩といえば
恵美里にフラれてショックなのか
うなだれてガッカリしていていた。