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ふぞろいのザクロたち
第3章 予選落ちの女

咲洲千尋には誰にも言えない性癖がある。

それは真夜中に危険な格好で出歩くこと。

ロングコートの下には何も着ていない。
ブラもパンティも身につけない。

そう、深夜の公園で
人一人いないのをいいことに
千尋はセルフタイマーで裸体を
露出撮影することだった。

こんな性癖があることがバレたら
水着コンテストに不利になると思って
コンテストに応募用紙を提出してからは
ずっと我慢してきたのだ。

でも、今夜は久方ぶりに
自分を解放してあげようと思った。

素っ裸の上にコートだけを羽織ると
千尋は夜の街に出歩いた。

風が吹く度にスースーする。

『いやん…恥ずかしい…
でも…すごく興奮しちゃう…』

この性癖に目覚めたのは高校生の頃。

近所に現れたという
露出狂の女の人の話を聞いた時だった。

他の皆は嫌そうな反応をしていたけれど、
千尋はやってみたい…と思ってしまったのだ。

学生の頃はずっと実家だったから
できなかったけれど、
社会人になって引っ越してからは、
家族の目を気にしなくてよくなった。

こうして千尋は、
夜中にこんな格好をして出歩くようになった。

自分でもやっちゃいけないことだってわかってる。

わかっているけれど、
だめだって思うほどやめられない。

特に職場で嫌なことがあったときなんかは、
そのストレスを発散させるようにやってしまう。

ストレスは溜まりまくっていた。
コンテストの本選に勝ち抜く自信が
木っ端微塵に吹き飛んだのだ。


すれ違う男性が
チラッと千尋を眺める。

「こいつ、コートの下は裸じゃねえか!」

そう思われているようで
視線が痛かった。
でも、視線が痛ければ痛いほど
千尋は興奮して股間を濡らした。

真夜中で人通りはほとんどないし、
この辺りには知り合いもいない。

いつもの公園まで歩いてから、
周りに誰もいないことを確認した。

「ふう…」

コートのボタンを外して、
冷たい夜の空気に素肌を晒す。

それだけで興奮が止まらなくて、
背筋がゾクゾクした。

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