この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ふぞろいのザクロたち
第3章 予選落ちの女
窓から射し込む太陽の光で
優弥は目を覚ました。
「痛ててて…」
頭がガンガンする。
どうやら昨夜はしこたま呑みすぎたようだ。
二日酔いに朝日の眩しさはつらい。
いや、まてよ
俺の部屋は西向きだから
朝日が射し込むなんておかしいよな?
おまけに
この体の重さはなんだ?
優弥は手を伸ばして
体に重みを与えている物体を確かめようとした。
ぷにゅ…
うわっ?
なんだこのすべすべして柔らかい手触りは…
手をゆっくりと形状を確かめるように
滑り降ろしてゆく。
見事に弓ぞりのカーブを描き
やがてポニョっ大きな丘にぶち当たった。
『これって…』
この形状は尻だ
しかも、その柔らかさは女の尻…
「えっ?」
優弥は思いきって体の上に乗っているモノを
横へはね除けた。
「う、う~ん、あら?
優弥、もう起きちゃったの?」
メイクをしていないので
別人のようだけど
この人は同僚の咲洲さんじゃないか!
優弥は慌てて飛び起きた。
そして自分が一糸まとわぬ素っ裸なのに気づいた。
「えっ?えっ?え~っ!」
優弥は思いきってベッドの布団を捲ってみた
なんと、そこには同じく全裸の咲洲さんが寝てる。
「何だよ!こりゃ、何かの悪戯か!」
咲洲さん、これはどういうことですか?
事の真相を知りたくて
思わず優弥は
咲洲さんの裸体に手をかけて揺さぶった。