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ふぞろいのザクロたち
第3章 予選落ちの女

窓から射し込む太陽の光で
優弥は目を覚ました。

「痛ててて…」

頭がガンガンする。
どうやら昨夜はしこたま呑みすぎたようだ。

二日酔いに朝日の眩しさはつらい。

いや、まてよ
俺の部屋は西向きだから
朝日が射し込むなんておかしいよな?

おまけに
この体の重さはなんだ?
優弥は手を伸ばして
体に重みを与えている物体を確かめようとした。

ぷにゅ…

うわっ?
なんだこのすべすべして柔らかい手触りは…

手をゆっくりと形状を確かめるように
滑り降ろしてゆく。
見事に弓ぞりのカーブを描き
やがてポニョっ大きな丘にぶち当たった。

『これって…』

この形状は尻だ
しかも、その柔らかさは女の尻…

「えっ?」

優弥は思いきって体の上に乗っているモノを
横へはね除けた。

「う、う~ん、あら?
優弥、もう起きちゃったの?」

メイクをしていないので
別人のようだけど
この人は同僚の咲洲さんじゃないか!

優弥は慌てて飛び起きた。
そして自分が一糸まとわぬ素っ裸なのに気づいた。

「えっ?えっ?え~っ!」

優弥は思いきってベッドの布団を捲ってみた
なんと、そこには同じく全裸の咲洲さんが寝てる。

「何だよ!こりゃ、何かの悪戯か!」

咲洲さん、これはどういうことですか?
事の真相を知りたくて
思わず優弥は
咲洲さんの裸体に手をかけて揺さぶった。

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