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ふぞろいのザクロたち
第4章 審査員長の高橋

『なんてレベルの低いコンテストなんだ…』

躍進めざましい政党の市会議員というだけで
佐藤安次郎は水着コンテストの
審査委員長に推挙されてしまった。

ステージでは
裸同然に思いっきり肌を露出している女たちが
自分を売り込もうと特技を疲労していた。

佐藤安次郎の目には
最終エントリーの恵美里という女に
釘付けになっていた。

これといった特技があるわけでもなく
アピールするためのスピーチも
しどろもどろだった。

セミプロのような女性たちの中で
妙に初々しさが際立っていて
何のしがらみもなければ
佐藤は間違いなく恵美里を推したいと思った。

だが、昨夜の接待で
「先生!ぜひ、うちのモデルを
水着クィーンに選んで下さいな」と
現金を握らされた。

「それはほんの手付金でございます」

そんなものは受け取れないと
拒むのは簡単だったが、
来年早々に市会議員の改選選挙が控えていた。

なぜ、選挙というものは
あんなにお金がかかるんだと
選挙の度に佐藤は憤慨していた。

「私の政治理念に賛同してくれた
協力金だと思うようにするよ」

握らされた封筒を
咎められないうちにと
急いでスーツの内ポケットにし舞い込んだ。

「うちのモデルが
水着クィーンに選ばれた暁には…」

男は言葉ではなく
右手でオッケーサインをして
親指と人差し指で作った輪の中に
左手の人差し指を突っ込んで性的なサインを示した




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