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ふぞろいのザクロたち
第1章 ミスコン
「きゃあ~!」
恵美里は思わず右手で乳房を
左手で股間の陰毛を隠した。
これがマダムと二人っきりならば
これほどまでに驚きはしなかった。
同じ部屋にはカメラを手にした京塚がいるのだから
裸をさらされて平然とするわけがなかった。
「大丈夫よ
この子はプロだから女の裸なんて見られてるし
そんじょそこらの女では欲情しないから」
マダムは裸なんていくら見せても
減るもんじゃないと
ボディケアのオイルを調合しながら言った。
「ええ、僕の存在なんて
空気と一緒と思ってください」
それに…
ファインダー越しに見る裸体には欲情しませんから
僕には単なる素材としか考えられないしと
恵美里の裸体を見ても
変な気分にはならないと豪語した。
「でも…裸をHPに載せられるのはイヤだわ」
「あははは…ヌード写真集じゃないんだから
乳首や陰毛は写しませんよ
デコルテやお腹は撮影しますけど
顔は撮さないのはもちろんの事、
決していやらしい写真にはしませんから」
ホントに?
私ってわからないように撮ってね
恵美里は二人を信用して
乳房と陰毛を隠している手を
ゆっくりと外していった。
「じゃあ、胸のマッサージするわね」
マダムはそう言うと
無防備になった恵美里の胸に
タラタラとオイルを流し始めた。