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ふぞろいのザクロたち
第5章 マダム信子
「準備…できました」
カメラマンの男がぼそぼそと蚊の鳴くような声で
緒方に告げた。
「よしっ!じゃあ、撮影開始だ!」
緒方は立ち上がり、
マダムの向かいにしゃがみこんだ。
「アクション!」
緒方の掛け声と共に照明に灯がともり
ビデオカメラの録画を示す赤ランプが点灯した。
「ええっとお名前を教えてください」
「信子です」
「信子さん、いいお名前ですね
年齢は…それなりということでよろしいですか?」
「はい」
うわぁ~…ホントにインタビューされちゃうんだ
そう思うと、なんだか可笑しくて「クスッ」と
思わず笑ってしまった。
「笑顔がすてきですねえ
今回、応募してくれたのは
ご主人が相手してくれないからだとか?」
「ええ、まあ…」
「セックス…好きなんですよね?
だとしたら辛いですよね」
「そうですね」
セックスレスどころか
結婚なんて一度もしていないので
戸籍は真っ白なのに
こうやって聞かれると、
なんだか本当に結婚していて
旦那から相手にされない好き者女になってくる。
「じゃあ、今日は思いきって乱れてみましょうか
まず脚を開いてパンツを見せてもらえますか?」
言われるままに信子は脚を開いて
股間をよく見えるようにした。
カメラマンの男がグッと近づいてくる。