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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第27章 もう一人の義娘
「じゃあ、課長…わがまま言ってすみません……午後休いただきますね……」
「あぁ、かまわないよ…新田のおかげで商談も上手くいったし…。相手さん、新田の脚しか見てなかったからな…連れてきて大正解だったよ…」
「課長…それ完全にアウトですよ……」
涼華は小悪魔的に微笑んだ。
バドミントンをしていた頃は筋肉質だった脚も、いい感じの美脚になっていた。
新幹線から在来線に乗り継ぐ。
どんどん横長な景色になっていく。
【うわ、ほんとに田舎なんだ……】
目的地の駅で降りた。
出張そのままでスーツ姿だった。
仕事のついでをアピールしなくちゃならない。
だから着替えるつもりもなかった。
【そんなに遠くないよね…タクシーでいいけどちょっとまだ早いかな……】
駅のロータリーに立って辺りを見渡した。
カフェというか喫茶店を見つけてキャリーバックを転がしていく。
扉を開けて鈴が鳴ったことにちょっと驚いた。
なかなか趣のあるお店だった。
コーヒーの香りがきついなと思った。
年配の老夫婦が出迎えてくれるかと思ったが、声をかけてきたのはわりと若い女性だった。
9月半ばとはいえ今日は暑かった。
窓際の席についてメニューを開く。
お水とおしぼりを運んできた店員にアイスミルクティーを注文した。
BGMはジャズが流れていた。
【なんか古い映画に出てきそう……】
文庫本でも開きたくなる。
運ばれてきたアイスティーに添えられていたのはポーションミルクでちょっとがっかりしてしまった。
そしてスマホを取り出しゲームを始める。
雰囲気のある喫茶店でも時間を潰す方法はどこでも同じだった。
小一時間ほど滞在してお店を出た。
またタクシー乗り場まで歩いていく。
運転手さんに住所を伝えながらスマホのマップを見せた。
「あぁ、水河さんの家だね…わかりましたよ…」
【おいおい有名人かよ……】
運転手の返事にツッコミたくなった。
本当に建物が多いのは駅の周辺だけだった。
そんなに遠くないはずなのに結構な距離に感じてしまう。
料金がそんなに上がっていないことに安心してタクシーを降りた。
表札に間違いない。
大きな家だった。
庭もなかなか広い、玄関はちょっと奥張ったところにあった。
敷地内に入ると、古いけどしっかりとした立派な家だと感じた。
インターフォンが見当たらなくて引戸を開けて声をかけてみる。
「あぁ、かまわないよ…新田のおかげで商談も上手くいったし…。相手さん、新田の脚しか見てなかったからな…連れてきて大正解だったよ…」
「課長…それ完全にアウトですよ……」
涼華は小悪魔的に微笑んだ。
バドミントンをしていた頃は筋肉質だった脚も、いい感じの美脚になっていた。
新幹線から在来線に乗り継ぐ。
どんどん横長な景色になっていく。
【うわ、ほんとに田舎なんだ……】
目的地の駅で降りた。
出張そのままでスーツ姿だった。
仕事のついでをアピールしなくちゃならない。
だから着替えるつもりもなかった。
【そんなに遠くないよね…タクシーでいいけどちょっとまだ早いかな……】
駅のロータリーに立って辺りを見渡した。
カフェというか喫茶店を見つけてキャリーバックを転がしていく。
扉を開けて鈴が鳴ったことにちょっと驚いた。
なかなか趣のあるお店だった。
コーヒーの香りがきついなと思った。
年配の老夫婦が出迎えてくれるかと思ったが、声をかけてきたのはわりと若い女性だった。
9月半ばとはいえ今日は暑かった。
窓際の席についてメニューを開く。
お水とおしぼりを運んできた店員にアイスミルクティーを注文した。
BGMはジャズが流れていた。
【なんか古い映画に出てきそう……】
文庫本でも開きたくなる。
運ばれてきたアイスティーに添えられていたのはポーションミルクでちょっとがっかりしてしまった。
そしてスマホを取り出しゲームを始める。
雰囲気のある喫茶店でも時間を潰す方法はどこでも同じだった。
小一時間ほど滞在してお店を出た。
またタクシー乗り場まで歩いていく。
運転手さんに住所を伝えながらスマホのマップを見せた。
「あぁ、水河さんの家だね…わかりましたよ…」
【おいおい有名人かよ……】
運転手の返事にツッコミたくなった。
本当に建物が多いのは駅の周辺だけだった。
そんなに遠くないはずなのに結構な距離に感じてしまう。
料金がそんなに上がっていないことに安心してタクシーを降りた。
表札に間違いない。
大きな家だった。
庭もなかなか広い、玄関はちょっと奥張ったところにあった。
敷地内に入ると、古いけどしっかりとした立派な家だと感じた。
インターフォンが見当たらなくて引戸を開けて声をかけてみる。