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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第32章 章間⑪
日曜日の午後、花怜からLINEで到着時刻の連絡を受けた卓司は車で駅へと出迎えに行った。
「おかえり…花怜…」
転がしていたキャリーバッグを受けとる。
少し疲れているように見えた。
「ただいま帰りました…お義父さん…お迎えありがとうございます…」
結局、卓司からは一度も連絡はなかった。
久しぶりの同窓会と孝一との時間を邪魔をしては悪いとでも思ってくれたと信じていた。
実家への帰路の途中、信号待ちで求められると素直に唇を重ねていた。
秘密を作った後ろめたさもあり、慣れ親しんだキスも緊張していた…。
それでも懸命に舌を絡ませていく。
「…っん……お義父さん……青になってるから……」
慌てることなく車は走り出す。
実家に到着すると義母は変わらず笑顔で迎えてくれた。
孝一は元気だったのかともちろん聞かれて、花怜は…「はい…」と笑顔で答える。
それだけで義母は満足そうに微笑んでいた。
到着して間もなくの夕食時に花怜は驚かされた。
妹がここに来たことを義母から教えられたからだ。
「えっ?……涼華がここに来たんですかっ……」
花怜の反応に義母は逆に驚いていた。
「あれ?…聞いてなかったの?…驚かそうと思って来たって……でも涼華さん…自分で連絡するって言ってたから…」
ここで騒ぐことではないと思った。
義母を困惑させては申し訳ない。
「ぁ…いえ……着信はあったんですけど……私もバタバタしていて…折り返せなかったんです……大きな声を出してすみません……後でかけ直してみますね……」
もちろん涼華からの連絡などなかった。
【あの涼華がどうしてここに?……連絡もなく……】
もうずっと会ってもいない妹…。
ふらりと訪ねてくることなどあり得なかった。
【涼華は私を嫌ってるんだから……】
でも、どうして車の中で義父はそれを言わなかったのだろう。
今も必要以上にこの話題に触れてこないように思えた。
【まさか……そんなことあるわけないよね……】
一瞬、義父と妹が抱き合うシーンを想像してしまった。
【私と黒木さんとは違う…そんなことあるわけない……だいいち理由がない……】
「まぁ、花怜さんが後で連絡すればいいじゃないか…ほら、料理が冷めるから…」
卓司は涼華から姉妹の不仲は聞いていた。
しっかりとした原因までは聞いていないが、花怜が連絡するとも思えなかった。
「おかえり…花怜…」
転がしていたキャリーバッグを受けとる。
少し疲れているように見えた。
「ただいま帰りました…お義父さん…お迎えありがとうございます…」
結局、卓司からは一度も連絡はなかった。
久しぶりの同窓会と孝一との時間を邪魔をしては悪いとでも思ってくれたと信じていた。
実家への帰路の途中、信号待ちで求められると素直に唇を重ねていた。
秘密を作った後ろめたさもあり、慣れ親しんだキスも緊張していた…。
それでも懸命に舌を絡ませていく。
「…っん……お義父さん……青になってるから……」
慌てることなく車は走り出す。
実家に到着すると義母は変わらず笑顔で迎えてくれた。
孝一は元気だったのかともちろん聞かれて、花怜は…「はい…」と笑顔で答える。
それだけで義母は満足そうに微笑んでいた。
到着して間もなくの夕食時に花怜は驚かされた。
妹がここに来たことを義母から教えられたからだ。
「えっ?……涼華がここに来たんですかっ……」
花怜の反応に義母は逆に驚いていた。
「あれ?…聞いてなかったの?…驚かそうと思って来たって……でも涼華さん…自分で連絡するって言ってたから…」
ここで騒ぐことではないと思った。
義母を困惑させては申し訳ない。
「ぁ…いえ……着信はあったんですけど……私もバタバタしていて…折り返せなかったんです……大きな声を出してすみません……後でかけ直してみますね……」
もちろん涼華からの連絡などなかった。
【あの涼華がどうしてここに?……連絡もなく……】
もうずっと会ってもいない妹…。
ふらりと訪ねてくることなどあり得なかった。
【涼華は私を嫌ってるんだから……】
でも、どうして車の中で義父はそれを言わなかったのだろう。
今も必要以上にこの話題に触れてこないように思えた。
【まさか……そんなことあるわけないよね……】
一瞬、義父と妹が抱き合うシーンを想像してしまった。
【私と黒木さんとは違う…そんなことあるわけない……だいいち理由がない……】
「まぁ、花怜さんが後で連絡すればいいじゃないか…ほら、料理が冷めるから…」
卓司は涼華から姉妹の不仲は聞いていた。
しっかりとした原因までは聞いていないが、花怜が連絡するとも思えなかった。