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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第34章 花怜と涼華 ~本章~

涼華は義父を見つめて話をした。
高校生の時に売春をしていたこと。
それが警察沙汰になったこと。
幼馴染みが補導されたこと。
周囲にも知られ家族に迷惑をかけたこと。
転校することになったこと。
そしてその時の気持ちと、姉に言われた言葉。
それから家族から距離を置いていたこと。
「こんな感じ……だからね…お義父さんとお姉ちゃんの関係に気づいた時……許せなかったの……」
卓司は時折、ビールに口をつけながら黙って聞いていた。
「そうか……そうか……」
二度しみじみと呟いた。
「それで花怜はさっき何に謝ったんだい?…過去の自分の言動なのか……それとも私との関係についてなのか…」
花怜は唇を噛んだ。
義父とのことは夫にも義母にもいつも申し訳ないと思っている。
涼華に知られて責められても仕方のないことだと解っている。
【お義父さんとのことは…後戻りできない…だから謝ったりしない……】
涼華は食事をゆっくりと始めていた。
その涼華を見ながら花怜は口を開いた。
「ごめんなさい……涼華…。あの時は涼華の気持ちに気づいてあげれなくて……ううん…知ろうともしなかった…。だからあの時……酷いことを言ってしまってごめんなさい……」
涼華は一旦箸を置いた。
「へぇ…今の自分は悪いって思ってないんだ……」
「…それは涼華に謝ることじゃないから……」
「謝ってよ……変わってごめんなさいって…言ってよ……。お姉ちゃんはずっとちやほやされてきたじゃない……お姉ちゃんの忌み嫌った淫乱女になってからも独り占めしないでもいいじゃない……」
花怜には涼華の言いたいことがよく解らなかった。
「なるほど……涼華は昔も今も嫉妬してるんだね……」
卓司の一言に涼華はカッと紅くなった。
【嫉妬……涼華が……私に?……】
「やめてよ…お義父さんっ……」
涼華はむきになって否定したが、まだ理解していない花怜を見ると呆れたように話し出した。
「はぁ…もう……お姉ちゃんはお義父さんと別れてよ……もうすぐ同居も終わるんでしょ……お義父さんを私にちょうだい……そしたら許してあげるから……」
【何を言ってるの……お義父さんをちょうだい?……】
花怜は考えがまとまらないまま口に出していた。
「…だめ……それは……いや……」
卓司は、花怜の口をついて出た本音にニヤリと口許を歪めた。
高校生の時に売春をしていたこと。
それが警察沙汰になったこと。
幼馴染みが補導されたこと。
周囲にも知られ家族に迷惑をかけたこと。
転校することになったこと。
そしてその時の気持ちと、姉に言われた言葉。
それから家族から距離を置いていたこと。
「こんな感じ……だからね…お義父さんとお姉ちゃんの関係に気づいた時……許せなかったの……」
卓司は時折、ビールに口をつけながら黙って聞いていた。
「そうか……そうか……」
二度しみじみと呟いた。
「それで花怜はさっき何に謝ったんだい?…過去の自分の言動なのか……それとも私との関係についてなのか…」
花怜は唇を噛んだ。
義父とのことは夫にも義母にもいつも申し訳ないと思っている。
涼華に知られて責められても仕方のないことだと解っている。
【お義父さんとのことは…後戻りできない…だから謝ったりしない……】
涼華は食事をゆっくりと始めていた。
その涼華を見ながら花怜は口を開いた。
「ごめんなさい……涼華…。あの時は涼華の気持ちに気づいてあげれなくて……ううん…知ろうともしなかった…。だからあの時……酷いことを言ってしまってごめんなさい……」
涼華は一旦箸を置いた。
「へぇ…今の自分は悪いって思ってないんだ……」
「…それは涼華に謝ることじゃないから……」
「謝ってよ……変わってごめんなさいって…言ってよ……。お姉ちゃんはずっとちやほやされてきたじゃない……お姉ちゃんの忌み嫌った淫乱女になってからも独り占めしないでもいいじゃない……」
花怜には涼華の言いたいことがよく解らなかった。
「なるほど……涼華は昔も今も嫉妬してるんだね……」
卓司の一言に涼華はカッと紅くなった。
【嫉妬……涼華が……私に?……】
「やめてよ…お義父さんっ……」
涼華はむきになって否定したが、まだ理解していない花怜を見ると呆れたように話し出した。
「はぁ…もう……お姉ちゃんはお義父さんと別れてよ……もうすぐ同居も終わるんでしょ……お義父さんを私にちょうだい……そしたら許してあげるから……」
【何を言ってるの……お義父さんをちょうだい?……】
花怜は考えがまとまらないまま口に出していた。
「…だめ……それは……いや……」
卓司は、花怜の口をついて出た本音にニヤリと口許を歪めた。

